第3章の~その5~ 割引をする時の鉄則
「いつも割引」ではダメ
オープン後に不安になるのが正規の料金でどれだけのお客様がご利用してくださるのかということ。そのために、「まずは割引をしよう」と考える店も少なくありません。ただ、コワいのが、一度安くしてしまうと、お客様はそれを正規の料金と認識してしまうということ。いくら初回だけ、とはいっても後で料金が上がる(値段が正規に戻る)のはお財布にとっても感覚的にも好ましくありません。ですので割引をしたいなら必ずいくつかの点についてはっきりとさせておきましょう。
①割引理由・・・なんで割引なのか。初回限定だからなのか、グランドオープン記念だからなのか、新メニュー導入だからなのか、割り引くワケを明確にしておきましょう。これなら料金を戻したとしてもお客様も納得がいきます。
②赤字は出さない・・・利益が出ないほどの割引はしないようにしましょう。また安すぎる料金設定はかえってお客様が「もっと高いモノを売りつけられるのではないか」と不安になるのでやめましょう。店の経営を圧迫してまで値下げするのは禁物です。首を絞める行為です。
③期間を限定する・・・割引理由を明確にすると同時に有効期限も設けておきましょう。いつまでもやると効果が薄れます。また、この「限定」という言葉がお客様の背中を押してくれるでしょう。
④目標を定める・・・値下げに踏み切ることで何を実現したいのか、目標を決めておきましょう。新しいお客様を○名獲得するとか、新しいコースに○名誘導するとか、あらかじめ目標を決めておくことで意味ある割引となり、目標に向かって頑張ることができます。