第3章の~その4~ 広告の種類
効果的な広告って?
広告費をかけずにお客様がいらっしゃれば一番いいのですが、今やエステティックサロンは全国に1万5千軒以上あるともいわれていて競争が激化しています。やはりなんらかの手をうたなければ、予約がいっぱいのお店にすることは難しいでしょう。では広告を出すとして、どこに何を出せばよいのでしょうか? 広告費というとまず思い浮かべるのがTVです。CMはいわゆる企業の広告です。でもCMの料金というのは個人の店では高額すぎて話になりませんので、TVを考えるなら、取材してくれるのを待つしかないでしょう。
では雑誌広告はどうでしょう。雑誌にはさまざまな広告が挟みこまれています。時にはタイアップ広告といって、編集ページのように作られながらも広告ページというものもあります。純粋な広告とタイアップ広告でも料金は異なります。雑誌の場合もTVと同様に、個人で出すには料金が高すぎるので、全面広告ではなく、小さなスペースで出す広告もあります。
あとはフリーペーパーやクーポン誌などがあります。クーポン誌は営業が激しく、つい出稿してしまいそうですが、割引目当ての購読者が多いため、あまりおすすめはできません。何度も出すのはやめた方がいいでしょう。
それとインターネット。インターネットの場合、大手のポータルサイトなどに出稿したり、メルマガ配信をしたりすることができます。その際には新たにページを設けるなど手間がかかる可能性が考えられます。雑誌やTVと比べて費用は安く抑えられますが、サイトによって反応がまちまちなので、よく調べて効果的なサイトにのみ広告を出すようにすればよいでしょう。ただし広告を出しても必ず効果が出るとは限りませんし、逆に効果が出過ぎて、電話が鳴りっぱなしとなって既存のお客様へのサービスがおろそかになることも考えられます。TVや雑誌の取材が運よく入った時などは、電話対応の人員を増員するなど、あらかじめ対策をたてる必要があります。店に混乱が生じることで、既存のお客様に迷惑がかかったり、クレームになることも予想されますのでそういったリスクも考えた上でメディアを選ぶ必要があります。また広告を出した後は必ず効果があったかどうか検証しておくことが大事です。こうしたから必ずこうなるといった方程式のようなものはありませんが、今後の参考になるでしょう。
メディア別メリット・デメリット
【TV】
放送されると反響がかなり大きい
一過性のものになりやすい
TVを見た雑誌社などから取材の依頼が入りやすい。
取材後にサイトやブログなどで、取材に来たことをうたうことができる
【雑誌】
広告料金が高い。チェーン店でないと有名雑誌の掲載料金は難しい
一度掲載させるとロングヒットになる可能性がある
掲載される雑誌によって店の価値が決まる(有名誌なら店の価値が高まる)
【クーポン誌】
情報量が限られていて店の特長を伝えにくい
リピート率は予想以上に低い
【インターネット】
ポータルサイトによって集客効果が異なるためうまくマッチングできれば効果が出る
広告サイトと自社サイトにリンクを貼れば、来店率が高まる
たくさんの細かいサイトに掲載すると管理が煩雑になる