第6章の~その5~ お得意様への対応

店を支えているお得意様たち
店の売上を支えているのは実は上得意と呼ばれるほんのわずかな1割程度のお客様です。このお客様たちは確実にリピーターであり単価の高いお客様ですので、お店の大事な収入源でもあります。この層を手厚くもてなすことが店を維持する最大の秘訣でもあります。ですから、単価の低いお客様を外した後で、すべきことはこの層へ日頃の感謝を還元することです。百貨店や一流ホテルでは上得意へのサービスを担う部署さえあるほどです。一般的にはあまりわからないのですが、百貨店であれば、わざわざ自宅まで出向いて商品を届けますし、ホテルであればいつお得意様がいらしても宿泊できるよう必ず部屋を空けているといわれています。個々に手厚いサービスを行っているのです。

個別に対応
単価を高くして以前よりも店がうるおってきたら、必ずこのお得意様に還元していきましょう。経費をお得意様にあててもよいでしょう。新規顧客開拓のためにクーポン誌などで使っていた無駄な費用はお得意様に振り向けることでかえって売上は定着し、もしかしたらもっと上がる可能性もあるでしょう。お得意様への対応は、決まった形はありません。社長などステータスのある方は、同じようなステータスのある方とお会いする際には必ず手土産を用意します。ワインだったり、海外のブランド品だったり、海外のお客様なら日本の家電製品だったり…。日頃の会話の中であらかじめリサーチして、その方が喜ぶような品をプレゼントするのもよいでしょう。今度はあの方に何を差し上げたら喜ぶかな、と日頃からリサーチするのもよいでしょう。そう、大事な恋人に接するように対応することで、とてもいい関係が保てるでしょう。