第1章の~その5~ 駅近でなくてもいい!? 定説は破る

あなたらしい場所
自宅以外でサロンを開設する場合、悩ましいのが物件選びです。場所は路面なのか、ビルの中なのか、人通りはある所がいいのか、ない方がいいのか、住宅街なのか、繁華街なのか、広さはどのくらいにするのか…。
あなたがサロンを開設する場所はどこをお考えですか? やはり駅の近くでしょうか? 一般的には駅の近くが好立地とされています。けれども駅の近くは賃貸料が高く、大手や競合店も多くて個人サロンにとってはあまりいい条件とはいえません。ここで気をつけなくてはならないのは個人のサロンが無理をして好立地な駅近、駅前に場所を決めてしまうこと。個人のサロンは飲食店と違い、たくさんのお客様を受け入れることができません。1日に施術できる人数には限りがあり、メニューによっては数人しか対応できません。無理に人数をさばこうと予約をギリギリに入れればサービスが低下してお客様は離れていってしまうでしょう。また、スタッフを増やせば人件費がかかり過ぎて、負担になりかねません。それならいっそのこと、駅から遠くてもかまわないのではないでしょうか。逆転の発想です。静かな住宅街の方が、隠れ家っぽい感じがしますし、駅の喧騒から離れているので非日常的な演出がしやすくなります。むだな競争もなく、サービスに専念しやすくなるのではないでしょうか。高額な賃貸料に悩まされることなく、安心して施術に励むことができるのであなたにとってもお客様にとってもストレスがなく、いい気分で過ごすことができるのです。競合店との低価格競争に巻き込まれることもないので客単価も確保できます。定説はすべてにあてはまるわけではありません。定説に惑わされずに、あなたの力が発揮できる一番いい場所を見つけてください。