第7章の~その6~ ちょっとした疑問あれこれ 
~携帯・通販・ブライダルエステにまつわるQ&A~

<携帯サイトは利用した方がいいのでしょうか>
携帯電話を使いこなしているのは主に10~30代です。サロンの層とズレているなら使うメリットはないかもしれません。途中解約ができないホームページのリース契約に関してはよく考えてからがいいでしょう。できればリースではなくふつうの制作業者に依頼して作ってもらった方が後々のリスクがなくて済みます。新規顧客はあまり期待できないといわれていますし、予約システム自体が使い勝手が悪いものなら利便性はありません。

<ブライダルエステのお客様を常連客にするには>
あるサロンでは、ブライダルエステのコースが式までに終わらなくても、式後にサービスを継続しているそうです。どうして式後にまでお客様がいらっしゃるのでしょうか。そのサロンのブライダルコースは6回で1コースとなっていて、都度払い方式なのですが、最後になればなるほど割引が適用されるものでした。そのため、割引の大きい後半のサービスを受けるために、式後もわざわざお客様がいらしてくれたのです。このため式後もつながりができ、式が終わったからハイさようなら、とはなりませんでした。継続の可能性が出てきたのです。

こんなサービスを提供しているところもあります。
ブライダルエステを受けられたお客様への<フォト加工サービス>です。結婚式の写真をお客様から持ってきてもらい、その写真を素敵にアレンジしてさしあげるというものです。写真を介して、スタッフとお客様との仲は近しくなり、写真を持ってくる日と受け渡し日の2度の来店が確実なので、その間に新しいメニューの紹介が可能です。さらにお客様の中ではブライダルという一生に1度の晴れ舞台への協力者という意識が芽生えて、サロンのことを大切に思っていただけるかもしれません。サロン側としても、晴れの日を一緒に喜び、これからも支えるという態度を示し、お客様をお慕いすればその思いは伝わるはずです。

<化粧品などの物販を店頭では購入したがらないお客様がいらっしゃいます>
お客様の中には、美容ドリンクなどはかさばるから自宅まで持っていくのはイヤだと言う方がいらっしゃいます。そんな方のためにも「配送サービス」を用意しておきましょう。個人のお店でも宅配業者と契約をすれば荷物を店まで取りにきてくれます。配送用品(ダンボール、エアキャップ、ガムテープ、納品書など)を用意しておけばOKです。
配送サービスができるようになったら「通販」に挑戦してみましょう。インターネット上に仮のお店を出すのです。月々5000円程度で出店できるサイトなどもありますので調べてみましょう。ただし、通販禁止の製品もありますので事前に製造メーカーなどに確認しておきましょう。

<定期購入とは>
毎回お客様におすすめするのは気が引けてしまう、ついご紹介し忘れた、ということがないようにできるのが「定期購入」です。通販を行っているのならすでにルートが確立していますのですぐに導入可能です。1回お客様に規定の申込用紙にご記入いただければ、毎月決められた日時に梱包して発送します。お客様には定期購入をするメリットとして通常料金よりも必ず安く設定しておきましょう。
定期購入を利用できれば無駄な労力を使わずに<売るシステム>を確立することができます。