第4章の~その5~ お礼の手紙を送る意味

タイミングを計って送る
できれば、施術をされた日に次回のご予約を入れていただくのが理想ですが、すべてのお客様にそうしていただくのは不可能でしょう。では帰られてしまったお客様はどのようにして次回の予約を入れていただけばよいのでしょうか。その答えは意外とシンプルです。思い出してもらえばよいのです。思い出してもらう方法とは、昔ながらの方法、「お礼の手紙」を送ること。今やメールの時代とはいえ、メールでは味も素っ気もなく、また電話では押しつけがましく感じる方もいらっしゃるので、「手紙」がベストといえます。その際に書く内容ですが、くれぐれもお礼に徹してください。また、書いてはいけないNGワードがあります。それは「次回のご予約を承ります」「次回もお待ちしております」といった次回の予約を促すもの。これではせっかくの手紙もただの勧誘となってしまい、お客様をかえってがっかりさせてしまいかねません。感謝の気持ちと、自宅におけるセルフケアアドバイスなどにしておくのがよいでしょう。 また、この手紙を出すタイミングですが、お客様が来店された1週間以内、数日後が良いでしょう。あまり時間が経ってしまうと、なぜ今頃? と思われてしまいますので、まだお客様の記憶が新鮮なうちに出しましょう。この手紙で10人に2人くらいのお客様が予約してくださるようになったという店がありました。

手作り新聞でOK!?
次に、ここまでしていらっしゃらなかったお客様にはどんなアプローチをすればよいのでしょうか? 次は「ニュースレター」または「会報誌」を送りましょう。ニュースレターや会報誌というと、きっちりとしたものを作らないといけない、と思われる方もいらっしゃるのですが、手作り新聞で大丈夫です。逆に手作りの方が温かみがあって、親近感を持ってもらいやすくなります。内容はスタッフの声、近況、季節のネタ、ペットの話など、スタッフたちが集めた話題をまとめます。ニュースレターは新聞のように定期的に出してこそ意味があるものですので、1カ月や3週間といった出すタームを決めて継続しましょう。そして1度送っていらっしゃらなくても、最低半年間は継続して送りましょう。こうやって半数以上のお客様が再来店されたお店もあります。手紙やニュースレターは印刷屋さんに頼まずに、自分で作成すればコストはそうかかりません。紙代、インク代、コピー代、通信費(切手代など)程度で、宣伝広告費を考えればかなりの低予算で実行可能です。ここまでやっていらっしゃらない場合はどうすればよいでしょうか。その時はきっぱりとあきらめましょう。